道に、煌めきを

日高町
一般国道274号

03

甚大な被害を受けた
国道274号の
復旧作業に参加

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2016年8月に道東で発生した豪雨により、国道274号日勝峠が甚大な被害を受けました。1週間に3つの台風が北海道に上陸、さらに台風10号の接近に伴う記録的豪雨で河川氾濫と土石流が発生。これにより日高町から清水町の約43kmで、落橋などの橋梁損壊10箇所、道路本体の大規模欠損6箇所、覆道損壊3箇所など計66箇所が被災しましたが、424日間にわたる過酷な復旧工事を経て、2017年10月28日に通行止めが全面解除されました。

当社は、2017年3月21日から作業に加わり、北海道開発局日高道路事務所から日勝峠日高町側頂上まで(約33km)の道路情報設備の補修工事を担当しました。

NATIONAL ROUTE 274, HIDAKA TOWN, ROAD INFORMATION SYSTEM
NATIONAL ROUTE 274, HIDAKA TOWN, ROAD INFORMATION SYSTEM
NATIONAL ROUTE 274, HIDAKA TOWN, ROAD INFORMATION SYSTEM
円滑・安全な交通に
欠かせない電気設備
道路情報設備とは、一般道や高速道路を通行する人が円滑かつ安全に道路を通行できるよう、案内・警戒・指示などの情報を提供する設備です。
国道274号日勝峠での工事では、橋梁部やカーブといった夜間走行時の危険個所を照らす「道路照明設備」や、通行止めや路面状況などを通知する「道路情報表示装置」、現地の天候や通行状況などの目視確認を行なう「CCTV設備」をはじめ、これらの設備へ電源を供給する「高圧受変電設備」、道路情報表示装置やCCTV設備へのデータ伝送をするための「光ケーブル敷設」、光ケーブルや高低圧電線を峠のふもとから各機器まで延線する「地中及び架空線敷設」を行ないました。
自然が残した爪痕に
果敢に挑む
被害は想像以上に深刻で、当初の予定から大きく変更しなければならないことが多々ありました。例えば、光ケーブルや高低圧電線を通す埋設管路の復旧は土木工事にて行なう予定でしたが、被害が大きかった日勝峠9合目から頂上区間の道路復旧が難航し、管路復旧まで行なうと開通予定日に間に合わない公算が出てきたのです。そこで急きょ管路復旧はやめ、図面変更、資材の再調達などを経て、電柱による架空配線施工に切り替えました。また、コンクリート基礎ごと濁流に流された道路情報板を再建する際、通常は現場にて基礎を製作しますが、人員不足のため、工場で製作し、他社作業が終わった夜間に約20tの基礎を大型トレーラーで搬入するなど、異例の作業が数多く行なわれました。
過酷な条件をクリアし
被災地を蘇らせる
道路情報設備設置は、郊外や山中での工事がほとんどです。特に峠での作業は天候との戦いといっても過言ではありません。1合目が晴れていても、7合目以降は濃い霧に覆われていたり、雨が降っていることがあり、作業が難航することもありました。なかでも大変なのは、急な雷や大雨、吹雪に襲われ、やむを得ず作業を中止しなければならないことでした。また、工事期間中、ヒグマの目撃情報、蜂に刺される被害もあり、工事以外でも多くの注意が必要でした。そのような環境の中、一日も早い通行止め解除を目指し、仲間たちが一丸となって力を合わせたことで、無事、全面開通の日を迎えられました。

01

文化施設に、煌めきを

国立アイヌ民族博物館

02

保育教育施設に、煌めきを

ゆうばり丘の上こども園

04

空の玄関口に、煌めきを

函館空港 航空灯火施設